胸のざわめきを感じた・・・
妖精もどこか落ち着かない・・・
私があなたに学者として認められてからどのくらい経っただろうか。
まだまだ、半人前・・・いやそれ以下かもしれない。
効果的に仲間を鼓舞し、士気を高める方法容易ではない。
学びっぱなしで日々である。
知見を広げるために各地を旅しているが、
時に休息と言うのが必要である。
特にブロンズレイクの温泉ははずせない。
薬効があり疲れがみるみる取れていくのである。
そんな休息をしているときであった。
目の前にそびえる宮殿からいやなものを感じたのである。
妖精も私に何か訴えている。
休息もそこそこにその宮殿へとむかった。
そこは以前見たその宮殿とは似て非なる場所となっていた。
蛮族に侵攻され、平穏は破られていた。
この地は私にとって他のどの場所よりも特別な場所である。
神聖な場所である。
それを汚す者は許してはならない。
あの方に授かった力を携えて私は平穏を取り戻す。
私は迷うことなく宮殿へと乗り込んだ。
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